将来のために資産形成を始めたいけれど、何から手をつければいいのか分からないという方は多いのではないでしょうか。世の中にはさまざまなお金の預け先や投資先がありますが、代表的なものは「銀行」「株式」「投資信託」の3つです。
この記事では、これら3つの仕組みやメリット・リスクの違いを、日本の金融事情に合わせて初心者の方へ分かりやすく解説します。自分に合ったお金の育て方を見つけるための参考にしてください。
1. 銀行預金はお金を守るための安全な場所です
私たちが最も身近に利用している銀行は、お金を「守る」ための場所です。銀行にお金を預けることは「預金」と呼ばれ、普通預金や定期預金がその代表例です。
最大のメリットは、元本が保証されているという点です。預けたお金が減るリスクは極めて低く、日常的な支払いや給与の受け取り、ATMでの引き出しなど、生活資金を管理する上で欠かせないインフラといえます。
一方で、現在の日本では超低金利が続いており、銀行に預けているだけではお金はほとんど増えません。銀行は「資産を運用する場所」というよりも、「生活費を確保し、安全に保管する場所」として活用するのが正解です。
2. 株式投資は企業を応援して大きなリターンを狙う仕組みです
株式(株)とは、企業が事業資金を集めるために発行する証券のことです。株を購入して「株主」になるということは、その企業のごく一部の所有者になることを意味します。
株式投資の魅力は、企業の成長に伴う「値上がり益」や、利益の一部を還元してもらう「配当金」が得られる可能性があることです。自分の選んだ企業が大きく成長すれば、投資した金額以上の大きなリターンが期待できます。
しかし、株式には元本保証がありません。企業の業績が悪化したり、景気が冷え込んだりすると、株価が下がって投資額を下回るリスクもあります。どの企業に投資するかを自分で調べ、市場の動きをチェックする必要があるため、少し踏み込んだ勉強が必要になる中級者向けの一面もあります。
3. 投資信託はプロに運用を任せるパッケージ商品です
「投資をしてみたいけれど、どの株を選べばいいか分からない」という初心者にぴったりなのが投資信託です。投資信託は、多くの投資家から集めたお金を一つの大きな袋(ファンド)にまとめ、運用のプロが株式や債券などに分散して投資する仕組みです。
投資信託の大きなメリットは、自分一人では難しい「分散投資」が手軽にできる点です。一つの商品の中に、国内や海外のさまざまな企業の株が詰め合わされているため、どこか一社の株価が下がっても全体への影響を抑えることができます。
また、100円程度の少額から積立投資ができるネット証券も多く、家計に負担をかけずに始められるのも特徴です。ただし、プロに運用を任せるため「信託報酬」という手数料がかかること、銀行預金とは異なり元本割れの可能性はゼロではないことに注意が必要です。
4. 株式と投資信託の違いを比較して理解しましょう
「自分で直接運用するか」「プロに任せるか」が、株式と投資信託の大きな違いです。それぞれの特徴を整理してみましょう。
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運用の手間 株式は自分で銘柄を選び、買い時や売り時を判断する必要があります。投資信託は一度購入すれば、その後の運用はプロが自動で行ってくれます。
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リスクの分散 株式は特定の企業に投資するため、その企業の動きに左右されやすい「集中投資」になりがちです。投資信託はあらかじめ複数の投資先に分かれている「分散投資」が基本です。
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初心者への向き不向き 時間はかかるけれど大きな利益を狙いたいなら株式、手間をかけずにコツコツと着実に資産を増やしたいなら投資信託が向いています。
5. 銀行と証券会社の使い分けが資産形成の第一歩です
お金をどこで扱うかによって、選べる選択肢やコストが変わってきます。
銀行は主に「預金」を扱う場所ですが、窓口で投資信託を販売していることもあります。しかし、銀行で扱う投資信託は種類が限られていたり、手数料が割高だったりすることが少なくありません。
一方で、証券会社は株式や投資信託など、幅広い投資商品を扱っています。特に最近の「ネット証券」は、手数料が非常に安く、スマートフォン一つで100円から投資を始められるなど、初心者にとって非常に有利な環境が整っています。
資産運用を本格的に始めたいと考えるなら、まずはネット証券で口座を開設し、そこから自分に合った商品を選ぶのが賢い選択といえるでしょう。
6. 初心者におすすめのステップアップ方法
まずは無理のない範囲で、以下のステップで始めてみるのがおすすめです。
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生活防衛資金を銀行に確保する まずは急な出費や数ヶ月分の生活費を、すぐに引き出せる銀行口座に貯めておきましょう。
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投資信託で積立投資をスタートする 余剰資金ができたら、まずは投資信託から始めてみましょう。日本の非課税制度である「NISA」を活用すれば、運用で得た利益に税金がかからないため、効率よくお金を増やすことができます。
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慣れてきたら株式投資にも挑戦する 投資の感覚が掴めてきたら、応援したい企業を見つけて株式投資に挑戦してみるのも良いでしょう。
資産運用は一度に大きなお金を動かすのではなく、時間をかけて「ゆっくり育てる」ことが成功の秘訣です。銀行でしっかり守りつつ、投資信託や株式を活用して将来に向けた準備を始めてみてください。


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