「投資」と聞くと、多くの日本人が真っ先に「怖い」「危ない」「ギャンブルと同じ」といったイメージを抱きがちです。しかし、将来の備えや資産形成が求められる今の時代、投資を全くしないことが逆にリスクになることもあります。
この記事では、投資は本当に危ないのかという疑問に対し、日本の初心者がまず知っておくべきリスクの正体と、それをコントロールして賢く資産を運用するための基本を分かりやすく解説します。
投資のリスクとは価格の変動幅のこと
まず誤解を解いておきたいのが、投資における「リスク」という言葉の意味です。日常生活ではリスク=「危険」や「損をする可能性」という意味で使われますが、投資の世界では少し異なります。
投資におけるリスクとは「リターンの振れ幅」のことを指します。つまり、価格が大きく上がる可能性もあれば、大きく下がる可能性もあるという「不確実性」のことです。
投資は決して「危ないもの」そのものではありません。この振れ幅の意味を正しく理解し、自分の許容できる範囲内で管理することができれば、着実に資産を築くための強力な手段になります。
なぜ投資は危ないと感じてしまうのか
多くの初心者が投資に対して「危ない」という先入観を持ってしまうのには、いくつかの具体的な理由があります。
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元本割れへの恐怖:自分が苦労して稼いだお金が、1円でも減ってしまうことに対して強い心理的抵抗を感じるためです。
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知識不足による不安:仕組みがわからないものに対して、人は本能的に恐怖を感じます。
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過去の苦い記憶やニュース:バブル崩壊やリーマンショックなどの大暴落、あるいは投資詐欺のニュースなどが印象に残り、「投資=損をする」という認識が定着してしまっています。
これらの不安は、適切な知識を持ち、正しく対策を立てることで解消していくことができます。
初心者が必ず押さえておくべき主なリスクの種類
一口に投資のリスクと言っても、実はいくつかの種類に分けられます。これらを知っておくことが、リスク管理の第一歩です。
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価格変動リスク:株式などの価格が上下に動くことによるリスクです。
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信用リスク:投資先の企業や国が経営破綻などで倒産し、お金が戻ってこなくなるリスクです。
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金利リスク:世の中の金利が変動することで、債券などの価格が変化するリスクです。
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流動性リスク:売りたいときにすぐに売れなかったり、極端に低い価格でしか売れなかったりするリスクです。
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為替リスク:海外の資産に投資する場合、円高や円安の影響で資産価値が変わるリスクです。
これらをすべて完璧に予測することは不可能ですが、どのようなリスクがあるかを把握しておくことで、不測の事態に冷静に対処できるようになります。
リスクを最小限に抑えて安全に運用する4つの鉄則
投資の危なさを取り除き、安全性を高めるためには、以下の4つの方法を組み合わせることが重要です。
1. 分散投資を徹底する
一つの商品や一つの会社だけに全財産を預けるのは非常に危険です。複数の地域、複数の資産(株式、債券、不動産など)に分けて投資することで、どこかが値下がりしても他の部分でカバーできるようになります。
2. 長期的な視点で取り組む
投資は数日や数ヶ月の結果で一喜一憂するものではありません。10年、20年という長い期間で運用を続けると、一時的な暴落の影響は薄まり、安定した収益を得やすくなります。
3. 必ず余裕資金で行う
生活費や将来使う予定が決まっているお金を投資に回してはいけません。万が一、一時的に評価額が下がっても生活に支障が出ない「余剰資金」で運用することが、精神的な安定に繋がります。
4. 自分のリスク許容度を知る
「自分がどれくらいの損失までなら耐えられるか」という基準をリスク許容度と呼びます。年齢や収入、家族構成によって異なりますので、無理のない範囲で投資額を決定しましょう。
実は投資をしないこと自体もひとつのリスク
「損をするのが嫌だから貯金だけにする」という考え方もありますが、実は「投資をしないこと」にもリスクが隠れています。それが「インフレリスク」です。
物価が上がると、相対的にお金の価値は下がります。例えば、昔は100円で買えたものが120円出さないと買えなくなった場合、銀行に預けている100円の価値は目減りしたことになります。投資は、こうした物価上昇から資産を守るための防衛手段としての側面も持っているのです。
まとめ 投資は正しく向き合えば決して危なくない
「投資は本当に危ないのか?」という問いへの答えは、正しく向き合えば「決して危ないものではない」と言えます。
初心者が投資で失敗しないためには、ギャンブルのような短期売買や、よく分からない高リスクな商品には手を出さないことが大切です。まずは少額から、分散・長期・積立という基本を守ってスタートしてみてください。
正しい知識を身につけ、自分に合ったペースで資産運用を行うことで、投資はあなたの将来を支える心強い味方になってくれるはずです。


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