金利が「お金の値段」と呼ばれる理由と住宅ローンの返済額が劇的に変わるメカニズムをファイナンシャルプランナーが解説

金利とは?金利引き上げで住宅ローンに影響は? 日本経済
金利とは?金利引き上げで住宅ローンに影響は?

ファイナンシャルプランナーとして、皆様の資産形成をサポートしております。今回は、家計に大きな影響を与える金利住宅ローンの関係について、初心者の方にも分かりやすくご説明させていただきます。金利の動きを理解することで、賢い住宅ローン選びが可能になります。

そもそも「金利」とは何ですか

金利とは、簡単に言うと「お金のレンタル料」のことです。私たちは、銀行にお金を預けるとき、そのお金を使わせてもらうお礼として銀行から利息を受け取ります。逆に、住宅ローンなどで銀行から大きなお金を借りる際は、そのレンタル料として私たちが利息を銀行に支払うことになります。

このように、お金を貸し借りする際に発生する対価である金利は、まさに「お金の値段」そのものだと言えるでしょう。

金利が引き上げられると何が起こるのでしょうか

世の中の金利水準は、中央銀行(日本では日本銀行、米国ではFRBなど)が決定する政策金利に大きく左右されます。中央銀行が政策金利を引き上げると、その影響は世の中全体の金利水準を押し上げる傾向があります。

その結果、銀行が個人に貸し出す住宅ローンの金利も上昇しやすくなります。金利の上昇は、住宅ローンをすでに組んでいる方や、これから組む予定の方にとって、決して無視できない問題です。

住宅ローンへの影響 固定金利型と変動金利型の違い

住宅ローンには、主に固定金利型変動金利型の2種類があり、金利引き上げに対する影響の受け方が異なります。

固定金利型

借入時に決めた金利が、完済するまでずっと変わらないタイプです。

金利引き上げの影響を途中で受けることがないため、将来にわたって返済額が変わる不安がなく、安心して計画を立てられるのが最大のメリットです。

変動金利型

半年ごとなど、定期的に金利が見直されるタイプです。

政策金利が上昇した場合、変動金利も数年遅れてその影響が反映されることになります。金利が上昇し続ければ、将来的に毎月の返済額が増えるリスクがあるため、特に注意が必要です。

【具体例】金利1%の違いが総返済額に与える衝撃

金利がわずか1%違うだけでも、住宅ローンの返済額には非常に大きな差が生まれます。

具体的な例として、3,000万円を35年ローンで借りる場合(元利均等返済)の毎月の返済額を比較してみましょう。

  • 金利1%の場合 毎月の返済額は約85,000円です。

  • 金利2%の場合 毎月の返済額は約99,000円になります。

  • 金利3%の場合 毎月の返済額は約116,000円まで上昇します。

このように、金利がたった「1%上がる」だけで、毎月の返済額が1万円以上増えてしまいます。総返済額で見ると、数百万円もの差が出てしまうのです。

まとめ これから住宅ローンを組む人へのアドバイス

改めてまとめますと、金利は「お金の値段」であり、金利が上がれば住宅ローンの返済額は確実に増えるということを理解しておく必要があります。

特に、変動金利を利用されている方や、これから変動金利での借入を検討されている方は、金利上昇リスクに対しての備えが不可欠です。これから住宅ローンを組む方は、ご自身のライフプランや将来の家計状況を慎重に検討し、「固定金利型が良いのか、変動金利型が良いのか」をよく比較検討することが大切です。

ちなみに、今日住宅ローンの金利が上がりました。これからも上がるかもしれません。注意深く見ていき検討することが大事です。わからない点は専門家(FPなど)に聞くことが良いですね。

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